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「クラウド録画ではレコーダー不要なので安く導入できますか?」「レコーダーが壊れる心配がないのでクラウド録画のほうがいいですか?」という質問が多く寄せられます。もっともなご質問です。
弊社では基本的には業務用有線カメラ、現地に設置するレコーダーしか取り扱っておりませんが、実をいうと状況によってはこれが適切とは言えない場合もありうるのです。
クラウド防犯カメラの良い点、悪い点を、正直に包み隠すことなく、これから説明していきます。
クラウド防犯カメラの優れている点は、レコーダーのメンテナンス不要という点です。レコーダーはハードディスク等のメディアは3年程で交換が必要になりますが、その手間や気付くのが遅れて肝心な場面が録画されていなかった!というようなトラブルが無くなります。また、泥棒にレコーダーを持っていかれた!という心配も無くなります。レコーダーのメンテナンスの手間が無くなる、これはかなり大きなメリットといえます。
カメラが壊れる心配については差はありませんが、不具合が起きる割合はレコーダーに関することが大きいので素晴らしい利点には違いありません。
コスト的にもお手軽に導入できますと謳われている場合もありますが、果たして本当にそうでしょうか?
大手のクラウド録画サービスでは、カメラ1台30日間で月額2,200円(税込)です。
これはあくまでカメラ1台の月額です。複数カメラを付ける場合であれば増えていきます。
通常の会社や店舗であれば8台くらい設置するケースが多いです。上記クラウド録画サービスで30日間録画する場合であれば17,600円もの月額が半永久的に発生します。
ちなみに通常の210万画素カメラ8台システム(スマホやパソコンから見れる設定込み)の場合、6年リースで月額8,000円程です。しかも支払いは6年で終わります。
メンテナンス費用に関しては、ハードディスク交換は出張料込で23,000円(2TB監視カメラ専用ハードディスク1枚、名古屋市内)です。クラウド録画サービスの2か月分のコスト以下です。
クラウド録画サービスでカメラ8台導入の場合の6年後の総額 | 月額17,600円 x 72か月 = 1,267,200円 ※6年以降も使い続ける限り発生 |
通常の210万画素カメラ8台導入の場合の6年後のコスト(スマホで見る設定込み) | 6年リース月額7,920円 x 72か月 = 570,240円 ※一括購入の場合は49万円 |
長期的に考えるとクラウド録画サービスは天井知らずのコストが発生しますので、お世辞にもお手軽で低コストとは言えないと思います。
また、クラウド録画サービスではデータの転送を継続的に行いますので、ネットワークの帯域が圧迫されて他のアプリケーションによる通信に影響を及ぼす可能性があります。フルHDカメラ10台以上設置の場合などは影響を及ぼす可能性が高いです。これを解決するにはカメラ用のネット回線を新たに契約する必要があるのでさらに月額のコストがかかります。場合によっては上限の無い高額なプランでないと対応できないこともあります。
最近のビジネスでは収益をサブスクリプション化に移行する流れが主流です。クラウド録画サービスは防犯カメラのサブスクリプション化に他なりません。
サブスクリプションは大きな初期費用が掛からない代わりに半永久的に定額月額が発生するので、長期的にみると企業の収益を安定化させることができます。しかし、裏を返せば消費者は高いコストを負担させられているということでありますので、慎重に見極める必要があります。
東海防犯サービスでは、「防犯カメラ設置を検討されている方のベストパートナーとなる」というビジョンに照らして判断した結果、業務用で複数台設置の場合ではクラウド録画サービスはお勧めしないという結論に達しております。
保守契約のプランやネットワークカメラ、ネットワークレコーダーの活用の仕方次第ではクラウド録画サービスの利点に遜色のないサービスを提供することもできます。詳しくはお問合せください。
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